「易しい」ことほど「難しい」

生徒が人称代名詞や名詞の単数・複数それに時制のうちの現在の説明を受けて、説明自体は簡単明瞭だから「わかった」と思います。それなのに、問題を解く時には間違えます。間違えるたびに「三単現のS」の説明を読み、またわかった気になります。そしてまた間違えます。

知識として記憶されたことと、それを自分のものにしてしまうこととは違います。自分のものになったならば、三人称→単数→現在とつながったときに、自然に「S」が出てくるでしょう。三つの条件が揃った時に「S」をつけないと「なんかおかしいな」という感覚です。そのためには、たくさんの事例に出会う必要があるでしょう。

問題を解くのが不得手な生徒は、問題を解く以前に自分の中にストンと落ちていない感覚が強くあるように思えます。自分が「よくわかっていない」ということが「よくわかっている」ともいえるでしょう。わかっていないのは形式のルールではなく、その元になる概念ですから、易しいものほどかえってわからなくなることは大いにありえます。このような生徒ほどひたすら例文を声に出して覚えるという学習が重要になります。知識は脳に記録されるだけではなく、腑に落ちるという感覚があってはじめて自分のものになります。

赤ちゃんや幼児は、書くことを覚える前に、声に出すことで母語を獲得していきます。言葉はまず何よりも、「音と意味」がありき、です。たどたどしくしか読めないのに正解がわかっても、本当の力にはなりません。目で見てわからないことが、声に出せばわかるというのが、コアの生徒の強みだと思います。

 

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