「私」意識を成長させよう

英文を構成しているものの中で、一番日本語と異なると考える部分が「主語」です。日本語にももちろん主語があります。しかし英語で言うところの主語と性格が違うことの方が多い。英語の主語を訳す時に「が」や「は」をつけるようにしていますが、この「〜は」というのは主語を表すのではなく、提題、つまりあることを話題として取り上げているのであり、有名な例文に「象は鼻が長い」というのがあります。「象といえば、鼻が長い」というように、「〜といえば」というように話題を取り上げているのだという説です。このままだと主語がないので、英語に訳すとすれば「象の鼻が長い」とか「象は長い鼻をもっている」というように、別の文に置き換える必要が出てきます。

「昨日お父さんとTDLに行ってきた」。ここでは主語が使われていませんが、りっぱな日本語の文です。「だれが(は)」ということは言われなくても、聞き手はそれが話し手自身であることを認識します。日本語では話している自分という「私」意識はとても弱い。弱いというよりほとんどないと言ったほうがよいかもしれません。叙述文であれば、英語の場合はほとんどまず「主語」が来る。わざわざ言わなくてもわかるはずなのに言う。ここが肝心なところです。教室によっては、「あるテーマについて意見を述べなさい。その理由も述べなさい」という日本語での作文をさせている場合があります。生徒の「私」意識を育てるためにはとても有効なことだと思います。

語順訳ではひとつの文が終わるまで何度も、主語に戻り、述語を最後に言うことを繰り返します。文の要素を色分けして下線を引き、主語にはSと記し、声に出して音読する。たくさん英文を口にすることで、この英語の「主語」への意識を強めることはもちろんですが、何かを話す「私」という意識を成長させることが、英語人と渡り合うために必要であると言えるでしょう。

 

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