2017 年 5 月 のアーカイブ

「易しい」ことほど「難しい」

2017 年 5 月 22 日 月曜日

生徒が人称代名詞や名詞の単数・複数それに時制のうちの現在の説明を受けて、説明自体は簡単明瞭だから「わかった」と思います。それなのに、問題を解く時には間違えます。間違えるたびに「三単現のS」の説明を読み、またわかった気になります。そしてまた間違えます。

知識として記憶されたことと、それを自分のものにしてしまうこととは違います。自分のものになったならば、三人称→単数→現在とつながったときに、自然に「S」が出てくるでしょう。三つの条件が揃った時に「S」をつけないと「なんかおかしいな」という感覚です。そのためには、たくさんの事例に出会う必要があるでしょう。

問題を解くのが不得手な生徒は、問題を解く以前に自分の中にストンと落ちていない感覚が強くあるように思えます。自分が「よくわかっていない」ということが「よくわかっている」ともいえるでしょう。わかっていないのは形式のルールではなく、その元になる概念ですから、易しいものほどかえってわからなくなることは大いにありえます。このような生徒ほどひたすら例文を声に出して覚えるという学習が重要になります。知識は脳に記録されるだけではなく、腑に落ちるという感覚があってはじめて自分のものになります。

赤ちゃんや幼児は、書くことを覚える前に、声に出すことで母語を獲得していきます。言葉はまず何よりも、「音と意味」がありき、です。たどたどしくしか読めないのに正解がわかっても、本当の力にはなりません。目で見てわからないことが、声に出せばわかるというのが、コアの生徒の強みだと思います。

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

2017年春・TOEIC・TOEIC Bridge結果

2017 年 5 月 15 日 月曜日

コア英語教室では、毎春、TOEICの団体特別研制度(IPテスト)を利用してTOEICとTOEIC Bridgeを実施しています。

2017年春は、TOEICは8教室から中学生10名、高校生21名、成人1名、計32名が、TOEIC Bridgeは10教室から中学生40名、高校生5名、計45名が受験しました。

TOEICは昨年に引き続き840点と高得点が出ただけでなく、今年も高校生平均(527点)が全国の高校生平均(410点)だけでなく、全国の大学生(443点)、大学院生(508点)の平均を大きく上回りました。コアの全受験生32名中、なんと19名(全体の約6割)が全国大学生平均の443点を上回り、最高得点は高2生の840点でした。去年のスコアから110点アップです! 高2で800点越えは素晴らしい結果です。

TOEIC Bridgeは、コア全体での平均スコアは127点で、こちらもIPテスト受験の大学生58,917人の平均スコア123.7点、IPテスト全体約19万人の平均が119.5点を上回っています。

コアの学習成果が表れた、うれしい結果です♪

 

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。

和製英語にご注意!(その9)

2017 年 5 月 8 日 月曜日

CORE「English Library」 “THIS AND THAT”

〜英語のあれこれ!〜 ご紹介します。

ネイティブスピーカーにそのまま言っても通じない和製英語の第9弾です。正しい英語表現をしっかり学びましょう。

 

大学受験生の花子とお隣に住むアメリカ人のKateさんとの会話:

Hanako:              Kate, I want to learn how to speak English better.  Can you teach me man-to-man?

Kate:     Man-to-man???????  Mmmmm… Let me think…..

 

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

man-to-man日本語では、「マンツーマンレッスン」は「一対一」や「一人に一人が対応する」という意味で使われることがありますが、正しくは、「one to one」「one on one」または「private lesson」を使いましょう。

ただし、man to manという表現は実際存在します。状況によって「一対一」「率直に」という意味があり、次のようなときに使います。

1)スポーツ(特にバスケットボール)で一対一でのディフェンス(man-to-man defense)、

2)男同士一対一で腹を割って話し合うとき(man-to-man talk)

 

ハイフンが入る・入らないは、表現の後に名詞がくるか・こないかで使い分けます。“Please teach me one to one.”  / “I prefer  one-to-one lesson.”

 

このハイフンのルールは、こんなときも適用します。

I may look old but I’m only 20 years old.

I may look young but I have a 20-year-old son.