2019 年 5 月 7 日 のアーカイブ

45周年を迎えて

2019 年 5 月 7 日 火曜日

45年前の冬、「チビクロサンボ」「三びきのこぶた」を録音したものが出来たとの知らせを受け、大阪から駆けつけてカセットテープを聞いたのは、もう深夜近くだったように覚えています。これから新しいことを始めるというかすかな興奮が静かに起こりました。

初期の教材は絵本つきの英日の作品ばかりでした。教材が物語であることは大前提で、さらに英語と日本語の文の対訳であることは、コアの考え方の基本ともいえるものです。とにかく作品の中の一文一文を丸ごと受け止める。ひたすらテープを聞き、声に出し、覚える。劇をする。学習上の制約(学習時間や教育制度)が私たちにはありますから、どうしても知識学習という回路を通らざるをえませんが、英語の文をそのまま受け入れることは、基本中の基本であり、コアの原点だといえるでしょう。今もそれは変わりません。

英日での体験をより有効かつ意味あるものにするための諸活動が、語順訳であり、文法学習であり、音読であるといえるでしょうか。現在も小学低学年のコースは英日の教材です。単語も知らない、語順訳もできない、もちろん文の要素もわからない。だから英日コースなのではなく、一番大切で意義ある学習がこの段階にこそあるといえます。それは物語の中の登場人物になりきり、あたかも英語を話すのが自然であるかのような体験をしているからです。そこでは日本語から離れて、直接に生きた英語を表現しています。精読し速読を目指すことと同様のことが、心のうちでは起こっていると思われた方がいいと思います。知識はいつも体験に遅れてやってきますし、体験は知識によってより深くなります。知識と体験の相互作用を通して、ひとは何事かを学ぶのではないでしょうか。

小学校、中学校、高校と矢継ぎ早に教科書が改訂され、より高い英語力を目指すように体制が動いています。しかし、いつの時代も言葉は、それを手にする当事者にとって価値が有ってはじめて、実り豊かなものとなります。子どもたちにとって英語という言葉が少しでも輝いて見え、英語を知る喜び、学ぶ喜びを今後も得られる教室でありたいと願っています。これからもよろしくお願い申し上げます。

各教室でモデルレッスンを行っています。お気軽にお問い合わせください。